さまざまなプロセス産業
化学プラントはさまざまな装置が利用されており、生産プロセスも複雑で、製品も原料品、中間財、最終製品など多岐にわたります。化学工業は装置産業といわれ、自動化・機械化が進めやすく、生産設備・装置の大型化によりスケールメリットを得やすいという特徴があります。
化学プラントでは安全・安定運転、高効率稼働が求められ、いかに製品品質を向上させるかが重要視されます。
鋳造工場とは、金属や合金を溶かし、鋳型に注入して製品を作り出す工場です。金属を溶かした後、溶融金属を鋳型に流し込んで冷却固化させることで製品を形成します。
鋳造工場ではバッチ処理や高度なプロセス制御が行われており、また溶解炉や冷却装置などの設備に多くのエネルギーを消費します。このため、エネルギー利用の効率化・設備稼働の最適化は重要な経営課題となります。
製鉄所は広大な敷地に加え, 多様な設備で構成され, 原材料の加熱・冷却を伴う工程で大量の水やエネルギーを必要とするという特徴があります。
鉄鋼プラントでは24時間連続稼働を行う必要があり、安定稼働の仕組みの構築、製造設備の保全・保守効率が求められます。
紙・パルププラントは装置産業であり、24時間連続操業が基本となる産業です。製造技術が確立している一方で、設備要素も多いという特徴があります。このため、自動化・機械化と、いかに安定操業させるか生産性向上に必要とされます。
原料が木材であるため種類・樹齢や伐採時期により特性がことなり、製造工程は複雑で、時間もかかり、品櫃管理が難しいという特徴があります。
プロセスオートメーション(PA:Process Automation)とは